2017年4月10日月曜日

寄席について思う。

4月10日(月)

ちょうど高校受験のとき、もう17年前くらいになると思いますが、
父親に新宿末廣亭に連れて行ってもらいました。

高校受験の前に、父親が志望校を実際に見学に行こうと誘ってくれて、
埼玉在住の僕にとっては、ドキドキの東京。数えるくらいしか
行ったことがなかった場所ですが、確か新大久保にある海上高校と
巣鴨にある巣鴨高校に行って、外から見学をしました。赤いふんどしの
海上、白いふんどしの巣鴨。今でも新大久保に降りたときに強烈に鼻についた
ロッテのガムの匂いが忘れられません。結局、巣鴨には受かって海上には落ちて、
でも、もう受験がしたくないと思って付属の高校を選びました。

その高校見学のあと、天ぷら屋で昼飯を食べて、新宿末廣亭の昼席へ。
初めての落語体験は強烈でした。お笑いは知ってるけど、芸人さんを
間近に見たことはなかった。その空気感は、受験勉強漬けになっていた
自分にとってはかなり刺激的でした。とにかくおもしろいというかなんというか、
刺激物を食べたような感覚。こんな場所があるんだと。

トリは三遊亭金馬さんだったと記憶しています。
それが、去年久しぶりに浅草演芸ホールに行ったときに、やっぱりトリが
金馬さんで、十数年ぶりに聞けるということでワクワクしてました。
驚きだったのは、まくらが全く同じだったんです。もちろんおもしろい。
不思議とまた聞きたいなと思いました。
落語家さんの、芸人さんの生きざまを見るような感覚とともに、
なぜか自分自身を振り返りました。
たまに、寄席に行くと自分自身が軌道修正されるような、
そんな感覚があります。僕にとっては参議院ではなく、
寄席が良識の府ですね笑 

上原円陣
がんも

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